「相続したビルがあるが管理しきれない」「空き店舗が増えてきたので処分したい」といったことから事業用のビルの売却を考えている場合、悩むのが「どこなら高く買い取ってもらえるだろうか」ということではないでしょうか。戸建てやマンションと違い、ビルは収益が見込めるかどうかが買取の大きな条件となるため、悩んでいるよりも行動に移した方が有利な条件で売却できる可能性が高まります。そこでビルの売却を考えている場合にぜひ知っておきたい高価買取につながるポイントを詳しくご紹介します。

ビルの売却をすべき時期は3つ!タイミングを逃さないようにしよう

戸建てやマンションと違い、ビルは売却金額が大きいため、大きな収益が見込めます。その一方で、ビルの需要はあまり多くないため「思ったほど高額で買取してもらえなかった」ということにもなりかねません。そこでビルの売却はどのタイミングで考えるべきかを詳しく見ていきましょう。

タイミング1.テナントの空室が増えてきた

ビルの経営状況はテナントが埋まっているかどうかで大きく変わってきます。ビルは収益物件と見なされますが、収益を上げられない状況では高価買取の対象になりません。築年数によっては、だんだんと空室が埋まらなくなってゆくことも考えられます。そういった場合には早急に売却を検討しましょう。

タイミング2.相続を考えている

ビルの資産価値は戸建てやマンションと違い、高額になるため相続税がかかります。相続を考えているならビルを売却して遺産を整理することも考える必要があります。利益を出せないビルから処分を検討することも売却のタイミングといえます。

タイミング3.経営の見直しを考えている

会社が持ちビルを売却し、経営を立て直す場合もビル売却のタイミングといえます。経営が苦しい場合に売却することもありますが、経営が順調ならビルも高額で買い取りしてもらえる可能性が高まります。売却して資金を作るなど経営を見直すタイミングも売却すべき時期といえます。

ビルを高額買取してもらうための3つのポイント

ビルは流動性がないため、売却したいと思ったタイミングでも上手く買い手がつかない場合があります。他のビルよりも価値ある物件と考えてもらうためにも、以下のポイントを押さえておきましょう。

ポイント1.金利が低い時に売却する

ビルは「どれだけ収益性があるか」で価値が決まります。この時計算されるのが「収益価格」です。収益価格は純利益(家賃収入からコストを差し引いた額)に利回り(金利と連動)で計算しますので、金利が低い方が有利です。

ポイント2.なるべく空き室を作らない

売却の際には、満室の状態がベストです。満室が難しくても空き室が少ない方が高価買取の対象になります。

ポイント3.ビルに関する情報をまとめておく

賃貸条件一覧表(レントロール)や修繕履歴などビルに関する情報はすぐに読んでもらえるように作成しておくようにしましょう。きちんと管理されていることが分かれば優良物件として見てもらうことができます。

ビルを高額買取してもらうためには不動産会社選びも大切

ビルは売却金額が大きいため、取り扱う不動産会社は限られています。その中でも高額買取をしてもらうためには、依頼する不動産会社選びが重要です。選ぶべきポイントとしては、

  • ネットワークを広範囲に持つ
  • ビルの特性に詳しい
  • データを豊富に持っている

ことが挙げられます。ビルの見た目や景気に左右されることなく、適正な査定をしてくれる不動産会社を選ぶことが高価買取につながります。現場調査の実績があり、ビル売却で多くの利用者が選んでいる不動産会社に査定をお願いすることをおすすめします。