相続した不動産や住み替えを考えている不動産がある場合、次のマイホーム購入のためにも早く売りたいと考えている方は少なくありません。ただ、不動産は本体価格が高いため、納得のいく価格で売ろうと思うと時間がかかります。すぐに買い取ってもらえる買取をしている業者に依頼する方法もありますが、その場合は相場より低い価格になることも覚悟しておかなければなりません。売るまでに時間がかかれば価値が下がってしまう不動産を、できるだけ早く売るためにはどうすればいいのか、知っておきたいコツを詳しくご紹介します。

不動産は早く売った方がいい?その理由とは

不動産は時間が経つほど売れなくなります。その理由として、以下の3つが挙げられます。

理由1.時間経過で価値が下がるため

不動産は築年数にもよりますが、基本的には土地と建物がセットです。ですが建物は経年で劣化するため価値が下がります。また内部の機器も使用で古くなってしまうため、早く売ることが必須です。

理由2.価格が変動するため

建物は経年で価値が下がっていきますが、土地も毎年価格が変動します。近年では大雨や台風などの自然災害が増えており、災害の多い地域は価格が一気に下がるといったことも珍しくなくなってきています。また農地が住宅地として販売されるケースも増えてきており、それまで高かった土地でもそのままの価格での販売が難しくなる可能性があります。

理由3.早く売った方が節税になる

誰も住んでいない土地であっても、所有していれば税金がかかります。居住用の住宅の場合、住まなくなってから3年以内に売却すれば譲渡所得税の特別控除が利用できます。また相続した土地や家も、相続から3年以内の売却で譲渡所得税を軽減することが可能です。

不動産を早く売るための5つのコツ

不動産を早く売るためには、不動産会社に丸投げではいけません。そこで少しでも早く売るために実践したいコツをご紹介します。

コツ1.適正価格を調べる

建物と土地を早く売るためには、今の価値価格をきちんと調べておくことが必要です。相場より安い金額だと「なにかあるのでは?」と不審がられますし、逆に強気で高い価格を設定してしまうと買い手がつかずすぐに売れません。最近ではインターネットで取引価格を調べることが可能です。

コツ2.複数の不動産会社に査定を依頼する

不動産の販売は、個人でもできないわけではありませんが、時間がかかりますし書類作成や手続きが大変です。不動産のプロである業者に依頼するのが一番です。ただ、不動産会社は色々あるため、自分に合った信頼できる会社を選ぶ必要があります。自分で調べた価格が相場にマッチしているかどうかのチェックにもなるのでぜひ依頼しましょう。

コツ3.必要となる書類を事前に準備する

不動産の売買には、登記簿や権利証などの書類を用意する必要があります。不動産売買をする会社を選んでからでも準備はできますが、事前に準備しておけばすぐに買い手がついたときに対応することができるメリットがあります。

コツ4.不動産会社とまめに連絡を取る

不動産会社がきちんと宣伝や紹介をしてくれているかどうか、また買いたいと考えているお客から連絡があったかどうか、小まめに不動産会社と連絡を取るようにしましょう。いざ買い手候補が出てきたときに、連絡が取れないと後回しにされてしまうため、せっかく希望通りに販売できるチャンスを逃すことになりかねません。

コツ5.内覧の準備をしておく

実際に家の中を見てみたいという内覧の希望があったときに、すぐ対応できるように家の中を片付けておきましょう。価格が希望に合ったとしても、内覧で「やっぱりやめておきます」ということになることもあります。すぐ売るためにも手入れは怠らないようにしましょう。